| Canon NewF-1 | ||
![]() 1981年の登場からEOS-1登場の1989年までキヤノン35mm一眼レフカメラのフラッグシップの座に君臨したカメラです。 登場の1981年は旧F-1のデビューから丁度10年にあたりNewF-1のコンセプトカタログによると旧F-1は10年間大きな基本構造を変更をせずにトップ性能を維持してきて発表当時の約束を果たしたため、ここで旧F-1のコンセプトを維持しつつ新しい技術の流れを取り入れ80年代のプロ機としての姿を探ったとのこと。 さて、Aシリーズを使っていたユーザーなら誰でもNewF-1を手にした瞬間に明らかに造りが違うことに気づくはずです。 そういう自分もかつては購入対象として考えるだけでも畏れ多かった、価格を見ること自体ナンセンスだった雲の上の存在、NewF-1を中古で手に入れてしまったときにプロ用機とはこういうものだったのか!とちょっとした感動をおぼえました。 ボディにせよ各操作系せよ剛性感がいままで手にしていたカメラとは全く異なっていました。 中古ボディを探すにあたり絞り優先AEに必要性を感じないこととそのスタイルからアイレベルファインダーを選び、追針式のマニュアル機としてのんびりフルマニュアルでも楽しもうかと最初は思っていました。 しかしフラッグシップ機として、そしてシステムカメラとして堂々登場してきた当時を知るキヤノンMF機ユーザーとしてはNewF-1をこのまま侘び寂機のような状態で放っておくことができるわけもなく、程度の良いモードラ、それもハイパワーニッカドパックで武装し秒間5コマを実現。連写速度こそ単3パックのモードラを装備したA-1と同じですがニィーン系の高めの音を出すモードラAに対しバスッという乾いた音を出すモードラFNの動作音は迫力があります。またフィルム枚数をカウンタであらかじめ設定し0になったところで自動停止する機能はモーターの強大なトルクでフィルムを引きちぎらない機構でAシリーズ用のモードラAにはない機能です。また電源にハイパワーニッカドを選ぶとカメラの電源もそこからとることができ、その場合はカメラの電池室の蓋を電源コード付きの専用アダプタに換えます。バッテリパックに接続され、カメラに伸びる電源コードかなんともいえずカッコよく、またバッテリパックさえ充電していればカメラの電池切れを心配しなくても良いという実用面での利点もあります。 このモードラかまたはワインダーを装着するとカメラがシャッタースピード優先機として機能するようになるところもシステムカメラNewF-1のユニークな特長です。連写とシャッタースピード優先AEを関連付けたところは合理的ですね。 とはいうものの使うときには追針式のマニュアル機として使うことが多いです。 測光方式はファインダースクリーンを換えることにより、中央部重点平均測光、中央部部分測光、中央部スポット測光、を選ぶことができNewF-1の売りのひとつでした。しかし今では欲しいスクリーンの中古が思った通りでてこない、スクリーンの交換自体はそれほど難しくはないものの屋外で頻繁に換える気にはならないので撮影に出たら実質固定、標準仕様の中央部部分測光(中古でもほとんどの場合これがついていると思います)で特に不満がない、ということで自分は他の測光方式で使ったことがありません。 シャッターは電子式と機械式のハイブリットで万が一バッテリがきれても1/2000秒から1/125までとX接点同調1/90及びバルブでならシャッターを切ることができます。ただしこの機能は電池室から電池を抜き去った場合のみはたらきます。 こういったプロ機ですのでずっしりとした重さと相まって使いにくいわけは無いのですが、自分のような素人だと写真を撮るというよりカメラを使うことが目的という感覚になり、カメラの存在が消えません。まあカメラに使われているという感じですね。 ただしいまはプロ機云々より、いま手に入る最も信頼性の高いFD機としての価値が重要でしょう。FDレンズを末永く使うには、是非手に入れておくべき一台だと思います。思い出のFDレンズを持っている場合などには、自分にはオーバースペックだから…とかそんな見栄張りたくない…など四の五の(^^;)考えず程度の良いNewF-1を一台確保しておくべきですね(…って単なる自己弁護?)
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